昨日に引き続き『葉隠』からご同輩に役に立つ格言を2つご紹介します。
それに続き私のおススメ本「超隠居術」をご覧ください。
年相応のセルフコントロールが大事
40より内は強みたるがよし。
50に及ぶ頃よりおとなしくなりたるが相応なり。
40歳までは、精気強くして生きるのがよろしい。
50歳になりかかる頃からは、おとなしく生きるのがふさわしい。
ここに書かれている年齢は、平均寿命の差を考えると
10歳位は加算して受け取る必要があります。
よって、今で言う60歳の頃からは落ち着いて穏やかに生きるのが年相応だ。
それまでは精力 、精気を100%費やしていたのをややセーブして
何事も行う方が良いと言っています。
真に好きなことをして暮らす意味
人間の一生は誠にわずかの事なり。
好いたことをして暮らすべきなり。
夢の間の世の中に好かぬことばかりして
苦を見て暮らすは愚かなることになり。
人間の一生は束の間のこと。
好きなことをして暮らすべきです。
夢のようなはかない世の中にあって、
好きでないことばかりをして
苦を味わって暮らすのは愚かなことです。
「超隠居」術と『葉隠』
私はこのブログを始めるにあたり、
20冊の定年やシニアライフに関係する本を読みあさりました。
そういった20冊の中で、私が一番腹に落ちた書物は
坂崎重盛さんの「超隠居術」でした。
坂崎さんはエッセイスト。
酒が好きでスイーツが好きで、本人曰く
「東に名酒ありと聞けば駆けつけ、西に旨いものはないかと暖簾をくぐる」
私アラカン少年こと嵐山還三郎は、
ファンである嵐山光三郎氏からいただいたペンネームですが、
氏のエッセーを読むと必ず出てくるのがこの坂崎氏です。
坂崎氏が唱える「超隠居術」は21年前に出版されました。
しかし古さは全然感じられず、一読してその楽観的な考えに魅了されました。
いきなりまとめると、
「都合よく自分の都合の良いことをしよう」
という思想です。
現実のノルマはなるべく負わず、
世俗の面白さ楽しさは人一倍満喫してしまおう
と言う虫の良い魂胆。
「自分はもう第一線を退いた身だから」
と世間との対応を斜めめに構えて受けながら
何か面白そうなことがあると
のこのこのりこんでゆく、
という手に負えないスタイル。
なんか めちゃくちゃ なんです。
しかしながら、これを読んだときに、私はこれだと思いました。
もはや、このブログの原点です。
偶然ながら、前述『葉隠』の
「人間の一生は誠にわずかの事なり。好いたことをして暮らすべきなり。」
にとても類似しているとも感じました。
何か面白そうなこと、楽しそうなこと、
おいしそうなことがあるときに、
その時だけ割り込んでいく、
この見勝手さが隠居術の基本姿勢であり、
・・・でもその原点はひょっとして
『葉隠』だったのかもしれません。
ではまた!
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2022年還暦時に「定年リタイア宣言済み」現メーカー勤め人。
アラカンなれど少年マインドで、豊かな人生を楽しむ方法を探求中。
自称「定年後の居場所アドバイザー」
アラカン少年こと嵐山還三郎
妻と娘の3人暮らし@神奈川
仏像フィギュアコレクター
www.instagram.com/arakanshonen/
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